生物学に基づく治療、顎関節を安定させ、本来ある歯の形に戻す治療は、口腔機能(呼吸、咀嚼、嚥下、発音)を改善するだけでなく、美しさ、機能美も回復します。
機能美が改善されるということは、お顔、顔貌そのもの、笑顔などのお顔の表情まで美しくなります。
正しい形は正しく機能させ、機能美、本来の美しさを取り戻せるのです。
当院の審美治療とは、生物学に基づいた審美治療、バイオエステティックスという審美治療を最大の特徴としています。
これを実現するためには、矯正治療は必要不可欠なのです。個々の歯が、本来の適正な位置になければなりません。
咬み合わせを良くするには、歯並びの改善はやはり、避けては通れない治療です。歯並びの悪さは、多くの悪影響があります。
お口の中の清掃性の悪さ、手入れの難しさ、口臭の原因、治療においても治療が難しく再治療の繰り返すことも多いのです。
以前に比べれば、矯正治療を受ける患者さんは増えています。やはり、矯正治療の技術的な進歩と言えます。
矯正治療の最大の難点であった針金の装置が、歯の裏に付ける舌側矯正、さらにマウスピースによる針金の装置が不要なマウスピース矯正の普及が最大の理由です。
矯正治療に必要な診査、診断、治療方法がデジタル化され、矯正治療専門でない歯科医も矯正治療も行うようになりました。
矯正治療がより、身近なものとなりました。
しかし、AI、PCによるデジタル化による治療計画は、個々の患者さんの条件を考慮したものではありません。
やはり、診査、診断、治療計画は歯科医が行わなければならないのです。矯正治療には、明確なゴールがあります。
皆さんは、「矯正治療はいつ終わるのか?」と聞かれたらどのように答えるでしょうか。
「歯並びが良くなったら終了」というイメージは持っているものの、実はそこに明確なゴールは無い事がほとんどです。
フローラデンタルクリニックでは明確なゴールを設定しています。
写真のように奥歯がしっかりと噛み合っている状態
写真のように犬歯がしっかりと噛み合っている状態
写真のように、全ての歯がしっかりと噛み合っている状態
写真のように、突出度合い(オーバージェット)が適切な状態
写真のように、噛み合わせの深さの度合い(オーバーバイト)が適切な状態
写真のように、上下の中央が一致している状態
歯が内側や外側に傾いたりねじれてしまったりしていない状態
前後左右のでこぼこがない状態
写真のように上下のアーチがきれいな馬蹄形になっている状態
歯の根っこが並行して並んでいることをレントゲンで確認できる状態。
表面的な矯正治療を行った場合、見た目はキレイに並んでいても、歯の根っこが動いておらず、左のように軸がバラバラになってしまします。この状態が結局後戻りを発生させてしまうのです。
しっかりと各歯根が並列に並んで初めて後戻りなく、見た目だけではない本当の歯列が完成します。
当院では以上の10箇条を以て「矯正治療のゴール」としています。
矯正治療の明確なゴールは、長期にお口の健康維持、歯並びが元に戻らないようにするための基準です。
この明確なゴールを達成できるか?
が、診査、診断、治療計画と言えるのです。
現在、患者さんのニーズに応えるため矯正治療も多くの方法が開発されました。
しかし、矯正治療のゴールを達成するためには、個々の患者さんのお口の状況によって治療方法が異なります。
骨格的な問題が大きければ外科矯正、マウスピース矯正で対応可能な場合など様々です。
・歯周病が進行している場合
・奥歯がない場合、矯正治療のために歯を抜きたくない場合
・外科矯正はしたくない場合
・矯正治療を行わないことが最良の場合
があります。
当院では、矯正治療を始めることを前提の診査、診断、治療計画ではなく、個々の患者さんの最良の方法を提案しております。
当院では、4つの矯正治療システムがあります。
従来の矯正治療
従来の矯正治療は矯正医による診査、診断を受け治療方法の決定、直接ワイヤー、ブラケット(針金、針金を止める装置)をセットして歯を動かしていきます。
矯正医の判断により治療終了となります。
インダイレクトボンディングシステムとは?
模型の上で、ブラケット(針金を止める装置)をつけてシミュレーションをする。
模型で決めたブラケット(針金を止める装置)の位置でそのとおりに口に中にセットする方法です。
iDB矯正による模型上の正確なシミュレーション①
iDB矯正による模型上の正確なシミュレーション②
治療前
治療後
インダイレクトボンディングシステムの利点
一般の矯正医は口の中で直接ワイヤーをつけます。もちろん、長年の訓練と経験で可能な治療です。
それをすると、一見歯並びが治ったように見えますが、実は歯が平行になっていない場合が多いです。
インダイレクトボンディングシステムは模型の上で、ブラケット(針金を止める装置)をつけてシミュレーションをしているため、理想のブラケット(針金を止める装置)の位置なのです。
そのため、しっかり歯も平行に並べることができます。
また、普通は矯正医の経験による判断、患者さんの早く取りたいという要望で取ってしまうので、きれいに並べても後戻りしてしまうこともあります。
当院でもマウスピース矯正を開始いたしました。近年、マウスピース矯正の技術の進歩が進み、矯正治療が身近なものになりました。
しかし、全ての患者さんのケースに対応できるわけはありません。数年にわたる検証を重ね現時点での最良のマウスピース矯正を提案いたします。
1.お口の中をアイテロというデジタル機器にてスキャニングします。
2.スキャニングしたデータを基に治療計画を立てます。
3.治療終了までのマウスピースが作成されます。
4.歯並びが改善後、後戻りしないようにリテーナー(保定用のマウスピース)を6か月ほど、装着します。
小児矯正の分野、前歯だけ歯並びを改善したいなどの部分矯正、臨床的にも長年の実績のある従来の矯正治療も必要不可欠な矯正治療です。
矯正専門医との連携をとり「チームアプローチ」の治療をおこなっております
4割の患者さんは、実は骨格的な問題を抱えています。重度の受け口、出っ歯というケースです。歯を矯正治療にて移動できるのは、歯槽骨と呼ばれている骨の範囲内しか移動できません。そのため、外科的な手術が必要なのです。外科矯正と呼ばれるものです。
外科矯正適応範囲の患者さんが、矯正治療を受けても歯並びが改善しても、咬み合わせ、顔貌の改善は得られません。
外科矯正は、大学または、専門機関にて行います。
大学の矯正科、口腔外科が連携して行います。
保険適応になる場合も多いことが利点ですが、保険適応範囲内の治療方法となり、治療期間は6年と長期になることが多いです。また、一般開業医が、治療に介入することがなく、大学に全て一任することになります。
保険診療対応ではないので、個々の患者さんに合わせた治療となります。ケースによりますが、治療期間が早ければ1年から3年で終了するため通常の矯正治療と同じ治療期間となります。保険診療でないため外科は専門機関、その後の矯正治療は当院で可能となります。
矯正歯科医 菅原準二先生のクリニックへ