小児歯科

小児歯科の大切な目的

以前のように、虫歯の予防だけが小児歯科ではありません。
現在は、成人までに健全な口腔機能(呼吸、咀嚼、嚥下、発音)を発育させるサポートと言えます。
現在、お子さんの虫歯は以前より減りました。問題となっているのは、口腔機能発育不全、歯並びの悪さは増加しています。
これは、単に遺伝的な影響だけではありません。

昔と比べれば、生活環境は変わりました。両親が共働き、核家族中心です。外で遊ぶというより、スマートフォン、パッドなどで動画、ゲームを楽しむ傾向が多く、身体能力の低下、姿勢の悪さ、視力低下は、ほとんどのお子さんに見られます。

食事に関しても便利な時代です。
ミルク、離乳食、コンビニエンスストア、ファーストフード、外食、お店で購入することができます。とても食べやすく、味もわかりやすく、おいしく感じられます。
このような生活の変化から、口腔機能が正常に発育することを妨げています。

鼻呼吸ができず、口呼吸、ぽかん口は、健全な呼吸ができません。良質な睡眠を妨げ、集中力の低下、姿勢の悪さ、アレルギー体質、健全な発育が妨げられ低身長の傾向になります。口呼吸、ぽかん口、お口を強く閉じている、指しゃぶりは、歯並びを悪くします。

咀嚼能力、嚥下能力が低く、錠剤のお薬が呑み込めないお子さんもいます。風船を膨らませられる子もわずかしかいません。
発音の障害も多く見られ、言葉の学校に通う子もいます。
「た、ち、つ、て、と」が「た、ち、ちゅ、て、と」と言えません。
このように、挙げればきりがないほどの多くの問題があるのです。これらを改善すること、口腔機能を改善、健全に成長させることが、小児歯科なのです。

当院の小児歯科は成人までに生物学に基づく理想のお口を育成することです。 歯の治療をしっかりしたはずなのに何らかの不具合や体の不調が起きる場合、歯はもちろん、その根本原因をしっかり見つめ直す必要があります。

3つの大切なポイント

1顎関節が安定していること
2全ての歯が、本来の形(擦り減っていない)を保っていること
3全ての歯が本来の位置にあり噛んでいること

これらを改善できるのならば、このような理想のお口の状態になることが可能なのです。
生物学に基づく治療は、必然的に口腔機能(呼吸、咀嚼、嚥下、発音)の改善ができるのです。

それぞれの年齢に合わせた口腔機能の育成システム

0歳から3歳まで

この年齢は、歯科医院に受診することは少ないと言えます。当院に受診するお子さんは、家族ぐるみで当院を知っており、2番目以降のお子さんが多いと言えます。

当院の対応
歯科検診、ミルクの与え方、離乳食の与え方、食事、お口のケアのアドバイス

3歳から6歳まで

乳歯が生えそろい、永久歯が生えてくる前の段階。
この時期となると、口腔機能の発育不全につながる、悪習癖、口呼吸、ぽかん口など見られます

当院の対応
1人で治療を受けられるトレーニング(悪習癖、口呼吸、ぽかん口の改善になります)

口唇閉鎖力検査(保険対応)

筋機能訓練(あいうべ体操など)

りっぷるトレーナー(口輪筋トレーニング)

6歳から12歳まで

永久歯に生え変わる時期に入ります。口腔機能の健全な発育において大切な時期です。

当院の対応
筋機能訓練装置、EFラインを装着し、口腔機能不全を改善します。
小児矯正1期治療、前歯の歯並びの改善、上顎の成長を促進させる矯正治療になります。

第一期矯正治療前

EFライン

第一期矯正治療後

12歳から16歳まで

2次成長期となり、身長と共に下顎が成長する時期です。永久歯が全て生えそろいます。
小児矯正2期治療の必要なお子さんもいますが、下顎も身長が高くなればなるほど成長する時期であり、治療は積極的に行わず経過を見ることも大切な時期となります。
また、思春期を迎え歯科医院に受診する機会が減ります。

当院の対応
小児矯正2期治療。
永久歯がそろった時点で歯並びを全て改善します。

16歳から21歳まで

この年齢に達すると、お子さん自身が歯並びを綺麗にしたい、歯を白くしたいなど希望するようになります。
幼少期から口腔機能不全が改善されているならば、難易度の低い矯正治療が可能となります。

当院の対応
・通常の矯正治療
・親知らず抜歯
・マウスピース矯正など。

治療前

治療後

一番大切なこと

ご家族で定期的な受診をお勧めいたします。お子さんが一人で治療を受けられるようにトレーニングは必要です。
また、年齢に応じたアドバイスが可能になります。ご家族のサポートがなければいけません。

当院の処置について

歯みがき指導

基本的な歯の日常のケアのは、毎日の歯みがき。

その際、歯ブラシ選びは重要です。お子さまのお口の状況に合ったものを選んでください。

当院ではお子さま一人一に対し、適切な歯のみがき方を指導いたします。

また、保護者の方には仕上げ歯みがきの方法もお教えしますので、その際何なりとご相談ください。

シーラント

奥歯には複雑な溝があります。

食べものが詰まりやすい構造ですから、歯みがきが行き届かないことが多く、虫歯になりやすい場所です。

シーラントは、その複雑な溝を歯科用樹脂で埋めてることで虫歯を予防する処置です。

フッ素塗布

フッ素を歯の表面に塗布すると、歯質そのものが強化され虫歯に強い歯を形成します。

フッ素にはそうした効能以外に、再石灰化を促す側面もあるため、初期の虫歯ならフッ素塗布だけで治癒することがあります。

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