お口の中のクリーニングという誤解、保険診療の限界

2019年5月13日

千葉県市原市八幡宿駅前の歯科医院、フローラデンタルクリニックの院長ブログです。

時々他の歯科医院から転院されてきて耳にするのが

「お口の中のクリーニングしてください」

という希望される患者さんがいます。

特に年末になると家の大掃除のような感覚なのでしょう。

本来は、クリーニングというものはなく、歯周病の治療のために歯石を取り、着色をとっています。

歯周病という病気、細菌の感染の病気を治す行為なので

どのくらい歯周病が進んでいるのか?調べる必要があります。

そのために、レントゲンの写真、歯周検査があります。

結果、初期の歯周病の場合、歯石の除去、着色の除去をおこなう程度で終わることができるのです。

なぜ歯石を取るのか?

本来歯石はご自身の唾液が固まったもので歯石自体に害はありません。

歯石の周りに細菌が住みやすいので除去するものなのです。

細菌が住める環境をなくすための手段なのです。

着色も同じなのです。最近の付きづらい滑沢な表面にするためなのです。

歯ぐきが歯周病にならないように、感染しないようにする治療だということを説明しなければなりません。

歯科医院側が医療であることを考えずにサービス的な行為となってしまうと

「お口の中のクリーニングしましょうね。」

「1回で終われますよ。」

と説明するようになってしまいます。

当然、患者さんからすれば誤解した理解になってしまいます。

そうなると、正直大変です。

「カウンセリング受けないといけないんですか?」

「検査しないといけないんですか?」

「1回で終わらないんですか?」

「通う時間がないんですけど」

となりますので、理解してもらうことから始めなければなりません。

また、せっかく来院されたのに、お互いが嫌な気持ちになることもあります。

患者さんは、お口の中のクリーニング目的

医院側は「歯周病なのにな」将来のために治したいなと思っています。

そのような誤解を招かないようにホームページ、ブログをしているのが最大の理由です。

実際検査すると、歯周病が中程度まで進んでいたりします。

「毎年、1回はクリーニングしてもらっていたのに、歯ぐきの出血が多いんですけど」

など、ひどい場合は口腔がんの疑いがあるケースまであります。

歯周病は歯を支える骨がなくなる病気です。

無くなった骨は元にもどりません。

歯周病で悩まれている方は多くいます。

北欧の国のように歯周病で歯を無くす人がいないようにしたいですね。

また、保険診療の限界というハードルもあります。

保険での着色を取るのはブラシとペーストとなります。

頑固な着色(たばこのヤニなど)無理に取ろうとすると歯を傷つけてしまいます。

たわしでこすることをイメージしてみてください。

日本はとても良い国で保険診療が他の国よりも充実しているのは事実ですが

反面、自費診療に否定的な面もあります。

医院側も十分な説明をし患者さんに理解してもらいより良い治療を提供したいと思っています。

歯を無くすことの方が高額な治療費となること、自分の歯に勝るものはないことを理解したいですね。

当院の歯周治療は生物学、本質に基づいた治療をおこなっています。

歯、歯ぐきを傷つけないようにすることが可能です。

載せてある写真は当院の歯周治療をおこなっている方のものです。

歯が白く、歯ぐきは鮮やかなピンク色、歯も傷つけない、フッ素で傷は修復され着色しずらくなっています。

このような状態の方でしたら3カ月に1回のメンテナンスで十分になります。

ご興味いただけましたらご相談くださいね。

 

 

 

 

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