患者さんとお客様の違い
2021年5月5日
千葉県市原市八幡宿駅前、フローラデンタルクリニックの院長ブログです。
患者さんとお客様の違いは何でしょうか?
お客様は、皆に楽しんでもらう、喜んでもらうことだと思います。
おいしい料理、最高のおもてなし、素敵な空間、非日常を味わうこと
また、リーズナブルな値段で、おいしいものを食べられるなど提供しているお店
素敵な洋服を買う、バックを買う、車を買う
喜んでもらう方法も様々、お客さんが選び、楽しんでもらうこと、満足してもらうことがサービス業、飲食、買い物だと思っています。
患者さんは、健康になってもらう、結果、身体への安心、喜んでもらうことだと思っています。
そのため、時には患者さんは、歯を失う決断、自分のために治療を受け入れる、協力してもらわなければいけない場面が多々あります。
医療従事者は、患者さんにとって、何が最良なのか?説明して理解してもらい患者さんが決断できるようにすることが大事になります。
医療をサービス業と捉える先生方も、残念ながらいます。
現状で、そこまで困っていない患者さん、ご自身が、自分身体は大丈夫、そこまで悪くないと思われている患者さんにとって、サービス的な医療は、ありがたいことだと思います。
仕事の合間、終わってから、予約が取りやすい、すぐ治療に入ってくれる、治療期間が短い
確かに、助かりますよね。 また、何か悪くなったら行こうと、思えると思います。
ただ、身体は、命と一緒で永久に保てるものではありません。
自分は、医療従事者として20年は携わっていますが、歯を残すのは不可能な状態で来られる患者さん、癌など命にかかわるぐらい悪い状態で来られる患者さんもいます。
原因は、患者さんが知らなかったことにつきます。
医療人は、患者さんが知らないことを、悪くなる前に伝え、将来、悪くならないようにすることが務めだと考えています。
詰め物がとれるだけでも、原因があります。
腫れた、うずく、しみるも原因があります。
全て、悪くなることを教えてくれているのです。
医療従事者が、お客様と捉えるか、患者さんと捉えるかで、かなり違います。
医療従事者が、患者さんと寄り添い、将来も健康であることをサポートすることが大切だと思っています。