歯科医院の経営パターン分類編①
2024年9月4日
千葉県市原市八幡駅前歯科医院、フローラデンタルクリニックの院長ブログです。
患者さん、歯科医療従事者の参考になれば幸いです。
歯科医院の経営パターン分類編
分院展開パターン
自分がキャリアアップに励んでいる頃、医院の経営が異なる医院の勤務医を経験してきました。
自分の視点では、3つにカテゴライズしています。
その1つ分院展開の経営形態を解説します。
簡単に言えば、歯科医院のチェーン店化である。
医療法人〇〇会 〇〇駅前歯科医院、〇〇歯科(全てが関連づけた名前)
典型的なものは、もよりの電車の2駅離れた距離ずつ、1医院あったりします。
古くからある経営形態で、最盛期は、10軒以上ある法人もあります。
場所は、駅前、ショッピングモール内、大きめのスーパーマーケットの敷地内など、人が集まる場所を選びます。
分院長(雇われ院長)、勤務医の2名体制、歯科衛生士、歯科助手を含めたスタッフ4名から6名程度、チェアは、5台から6台
どの医院も、多少のデザインは異なえど、同じ器材、同じ規格で医院が作られています。
保険診療が主体のため、過度に特殊な治療は無い前提として、治療のことは分院長に任せ、他のことは本部が対応する。
分院長、勤務医の給与は歩合制のシステム
分院長が、その医院の院長のように、経営、マネジメントも任せられるなら、医業収入の何割かを払う、まさしくフランチャイズのようなシステムもある。
臨床経験が5年程経つ歯科医は、将来開業のためのステップとして分院長を希望します。
また、家族を持つため、生計を立てるためにもマッチしていると言えます。
また、開業することを考えていない歯科医は分院長として安定して収入を得たいという理由から希望する歯科医もいます。
勤務医は、臨床経験の浅い先生が多いです。
どの医院に勤めれば良いのかわかりません。
医療法人で医院が大きいというイメージがあり、研修制度ありとなれば、個人の歯科医院よりもこちらを選びます。
実際は、分院長次第、学ぶことは限られます。
個々の分院の発展は、分院長に委ねられると言えます。
分院長が優秀な歯科医ならば、分院長が辞める場合、医院の買い取りを勧められることもあります。
分院長が院長となり、自分の医院として発展させていく、リスクが少ないのです。
患者さんも、スタッフも、器材もそのまま引き継げます。
医療法人側からすれば、医院を売った資金を使い別の場所に新しい分院を作ることができます。
分院長が買い取らない場合、以前の分院長が優秀なら、それを引き継ぐ歯科医は、大変な場合が多いです。
また、以前の分院長が、特殊な治療、利益追求目的の治療ならば、通われていた患者さんとのトラブルは少なからず避けられないでしょう。
もちろん、良い先生がいなくなることも、通われていた患者さんからすれば、不安になることでしょう。
法人側からすれば、その分院を閉院することが最良となる場合もあります。
医療従事者としての責任が欠如しているならば、困るのは患者さんであるのは間違いありません。