金属アレルギーについて その1

2025年2月14日

千葉県市原市八幡宿駅前歯科医院、フローラデンタルクリニックの院長ブログです。

不定期ながら、歯科医療、治療について投稿しております。

皆様のご参考になれば幸いです。
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金属アレルギーについて その1⁡

以前から、歯に詰めたり、被せてある金属が金属アレルギーの原因とされて、それらの金属の代わりにセラミック、レジンといったものに変える治療があります。⁡

金属と皮膚との接触により金属アレルギーを発症している方からすれば原因の一つと疑うのは当然のことと思います。⁡

しかし、実際に金属アレルギーのテストを受けたという方は、少ないのです。⁡

私は金属アレルギーがあると言いますが、どの金属となると、ご自身の推測であったり、知らなかったりします。⁡

もちろん、口の中の詰め物、被せ物をメタルフリーとすれば安心かも知れません。⁡

ただ、これは材質を変えただけにすぎません。⁡

金属には、金属であるメリットがあります。⁡

歯を削る量が最小限であったり、歯がすり減ることを防いでくれています。⁡

現状では、保険対応の金属もあり、治療費を抑えることにもなっております。⁡

ならば、レジン(プラスチック)に変えたらどうでしょうか?⁡

金属の代わりに、大半がレジンで代用されています。⁡

全てセラミックにすれば高額の治療費となり、メタルフリーならばよいと思えば、全てレジンを選択している方もいます。⁡

中には、ペットボトル、プラスチックの容器を嫌がる方もいます。⁡

可能ならば、瀬戸物、ガラスの容器を好むはずです。⁡

レジンが強度的に進歩しているとはいえ、レジンに変わりはありません。⁡

金属以上に溶けますし、すり減りも激しいものです。⁡

本来、レジンは、前歯同士の間に詰めたり、咬み合わせに影響が無い箇所に詰めるものとして開発されたものです。⁡

当院ならば、小さな虫歯、本物の被せ物を入る間の仮歯、仮の被せ物として使っています。⁡


材質的には、セラミックが最良と思えますが、どの材質にもメリット、デメリットはあります。⁡

セラミックを瀬戸物と捉えるならば、ある程度の厚みは必要です。⁡

歯を削る量は大きいと言えます。⁡

割れれば作り直すしかありません。⁡

重度にすり減った歯には、対応することが難しいのです。⁡

金属の代わりにセラミックを入れるということは、顎関節、咬み合わせを考慮することが、他の材質よりシビアになるということなのです。⁡

今はジルコニア(人工ダイヤ)もあります。⁡

一部の芸能人の方などで見られる、真っ白い(蛍光)被せ物です。⁡

被せ物、詰め物が欠けないようにするために入れれば欠けることは防げますが、歯が耐えられなく歯根が割れるリスクがあります。⁡
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被せ物、詰め物が取れる、欠けるということは、歯根が欠けずに済んだという恩恵もあるのです。⁡

金属アレルギー=材質を変えるという簡易的な対処方法ではないのです。⁡
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