歯科医の卒後、5年間の大切さ

2024年9月16日

千葉県市原市八幡駅前歯科医院、フローラデンタルクリニックの院長ブログです。

 

臨床経験も20年は越え、フローラデンタルクリニックを開院して18年経ちます。

若い先生が、常勤、非常勤であれ、当院を巣立ち、開業する先生、親の医院を継承し立て直した先生、分院長として活躍する先生、専門医として自由診療で開業する先生、大学で教授を目指す先生など様々でした。

今、挙げたケースは、どちらかと言えば成功されている先生とするならば、常に困っている先生もいます。

開業したものの、スタッフ、医業収入も含めて生活も困り、休日に勤務医もしている先生

勤務先医院を転々としている先生も多くいます。

キャリアを重ねれば重ねるだけ、歯科医も勤務先が限られるため、歯科医としてのやりがいより、生活のために訪問診療の専門として勤務している先生も多くいます。

勤務先は、医療法人○○会、分院展開している医院、大型の医院の訪問部が大半です。

自分の経験上となりますが、卒後5年間の学び方、将来のビジョン計画、どのような医院で勤務してきたかは重要です。

 

卒後、間もない先生には、とても大切なことですが、自身で勤務する医院を判断することは困難なことと言えます。

国家試験を合格することを目標にしてきいている実情であり、臨床経験、医院の経営、保険システム、給与のシステムなど、多くのことを知らない限り、自身がどこに勤めれば良いのかなどわからなからです。

若い先生の選択は、気心知れた先輩の医院、部活に頻繁に顔を出しているOBの分院の勤務、もっと慎重に選びたいという先生は、業者が主催する就活フェスに参加することでしょう。

就活フェスは、分院展開、大きい医院が参加するため、毎年でも歯科医を採用することが急務のため、高額の給与を聞き驚く先生もいます。

マニュアルもあり、しっかりと治療も学べると宣伝しています。

若い先生からすれば安心でき、勤務することを決める先生もいることでしょう。

しかし、残念ながら、ご自身と合わない医院もあります。

それをきっかけに、医院を転々とする、最初から給与が高かったため、その給与が基準となり、勤務先が限られてきます。

もう失敗したくないから、非常勤で2医院から3医院に勤務し、自分に合う医院を探す先生もいます。

一つの無難な選択ですが、専門性を持つことや、大がかりな治療をすること、給与が増えることができない場合が多いです。

歯科医は、自分自身が望む医療をするなら、院長、分院長しかないのです。

そのため、卒後5年間に、治療だけでなくどれだけ必要なことを学んでいるかが重要なのです。

いつでも学べることに思えますが、一から学びなおすことができる歯科医は、少ないのです。

自分が気づかされたのは、開業後でした。

自分の時代より、職場環境が良い時代でもありますが、臨床家を目指す歯科医は少なくなりました。

保険診療だけでは、成り立たない時代に入り、ますます治療のレベル、本質の医療が求められます。

 

これからの先生の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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