
歯科医療の実情について その1
2025年4月23日
千葉県市原市八幡宿駅前歯科医院、フローラデンタルクリニックの院長ブログです。
不定期ながら、歯科医療、治療について投稿しております。
皆様のご参考になれば幸いです。
(歯科医療の実情)
自分が学んできた、顎位(顎関節)を安定させ、生物学的歯牙形態(本来のすり減ってない歯)を付与する治療
結果、口腔機能(呼吸、咀嚼、発音、嚥下)の回復、改善、顔貌さえも美しく変わるバイオエステティックス
アメリカ、修復最高機関、OBIというグループで学んだことが、日本になかなか広まらない理由はあります。
そもそも、自分のように単身でアメリカに行き、15年近く行き来すること自体が大変であるのは分かりますが、1番の問題は、日本の歯科治療の保険診療のシステムとマッチしていないことです。
以前から、日本は口腔衛生が酷く(今もあまり変わらない)虫歯の対処のために保険診療、ルールを作りました。
歯科だけでなく、医科の分野も含めて、日本の国民は、良く言えば、安く医療を受けられるようになりました。
悪く言えば、医療関係者、国民すべてが、保険診療に依存する国となった。
この保険診療の基本的なルールは、今も変わっていません。
虫歯があれば削る、詰める
神経をとる、何かしら被せる
歯がダメならば、抜く入れ歯
歯周ケアと言えば、歯石をとる
全てが対処療法と言えます。
更に、年々保険診療報酬は、下がっています。
神経をとるという根管治療の保険診療報酬は、酷いもの、保険で治療すればするほど医院が苦しくなる。
医院側の対策は、根管治療に回数を費やさないか、悪く言えば、やらない、自費治療にしていく。
詰め物、被せ物も酷い、一部の方々は、金属を入れるのは、嫌がるかもしれませんが、そもそも、指輪、アクセサリーなら値段は高価なもの
歯科治療で、歯の形を作り、金属を鋳造して作る技工士さんの手間は、計り知れないのです。
それを保険では、3000円程度しか負担がかからない。
金属も高騰、もはや、医院では、プラスチックのレジンという材質しか入れない医院がほとんどになっています。
多くの歯に詰めたり、被せたりすればするだけ、かみ合わせ、顎関節を悪くする状況
国民は、保険診療が当たり前、虫歯、歯周病ケアの対症療法しか知らない。
歯科医院は、保険診療ベース、生活のためには、大前提
もはや、歯科医療は、保険診療では、対応できなくなってきています。
国の水準、国民性の質、生活の質とは、口腔内衛生の状態に反映されます。
日本人は、口の中など人に見せられないだろう。
ほとんどの人が悪い状態なのです。
言わない、言えない、見せられないという方々も多いと思います。
自分ができることは?
顎位、口腔機能の改善、本質の本来の歯科医療の提供すること
賛同してくださる歯科医の方々に知識、技術を伝えること
保険診療にとらわれない本質の治療を行うこと
多くの歯科医院で治せないと判断された患者さんを治すこと
セオリツデンタルクリニックの目的は、そこにあるのです。
フローラデンタルクリニックの役割とは?
保険診療、自費診療問わず、個々の患者さんにできる範囲の医療の提供、分配すること
咬み合わせをベースとした歯科医療を提供できるモデル医院として、広まること
各地域に、せめて県に1つでも、広めることができればと務めております。