歯科医院の経営パターン分類編②

2024年9月4日

大型医院、医院拡張パターン⁡

大型医院、医院拡張パターンの経営形態を解説します。

自分がセカンドキャリアを積んでいった医院は、1つのフロアに、診療台が20台以上ある医院でした。
1人の歯科医に1人のアシスタント、診療台を2台提供してくれるシステム
イメージで例えるなら、屋台そのものです。
1つの医院のくくりであるが、個々の歯科医が自分自身で立てた計画を基に治療していきます。
保険診療、自費診療共に歩合が設定されていて、保険診療、自費診療共に、歯科医と患者さんと決めていきます。
そのため、1つの医院ですが、個々の歯科医によって、治療はまるで異なります。
担当の歯科医が退職するとなると、他の歯科医が引き継ぐため、どのような治療をしてきたか分からず、自費診療をしである場合は、トラブルを招いていました。
連携治療は、不可能に近く、当初は歯周治療、予防となっても歯科医がしなければならないこともあります。
保険診療がほとんどメインとなっていた時代だから成り立っていたシステムと言えます。
以前と違うことは、医療においても経営を学ぶ歯科医が増えて、医院経営も進歩しています。
歯科医、スタッフ含めて雇用条件、職場環境の改善
歯科医、スタッフのマネジメント対応
歯科医、スタッフ共に教育システム、カリキュラムの構築
歯科医、スタッフの募集、採用の対策
現在は、歯科医が、経営者として必要な知識、スキルを学んできています。
医院の発展、医業収入の拡大をする方法として、
医院の拡大という経営が、1番取り入れられている方法であり、多様化していると言えます。
勤務していた医療法人の分院を買い取り、フロアを拡大、近隣の広い場所に移転
今後、医院の拡張をすること前提で、医院を作る。
これらは、リスクが、1番少ない方法と言えます。
また、医院の専門性、特徴を特化させた経営も可能にしています。
歯周治療、予防に特化するならば、多くの歯科衛生士が勤務し、歯科衛生士用の診療台を用意する医院
外科処置、インプラントに特化するならば、オペルームの準備
小児歯科に特化するならば、託児所、保育士の準備、更に保育園の併設
高齢者の対応に特化するならば、医院のバリアフリー、訪問診療を行う医院
保険診療と自費診療を区別するならば、自費診療専用の個室の診療室を準備など
多岐にわたる診療体系と言えます。
まさに、歯科医院は、2極化が進んでいる。
患者さん側からすれば、歯科医院の選択は難しくなっています。
保険診療が、ほとんどであった以前ならば、虫歯を保険で治してくれる医院を近隣で探せばよい時代
保険診療プラス自費診療となった現状は、患者側も、歯科治療に対する知識も必要です。
その知識が正当性のあるものかとなると更に難しいのですが、最低限知っておくことは大切です。
患者さん自身が、虫歯、歯周病、歯がない、顎が不快、歯並び、どのようなことで困っているのか明確にしておくことは大切です。
そして、虫歯があっても放置している、多くの歯を抜かなくてはならない、痛みがあった場合のみ来院、治療が苦手で治療が終わったことがないような患者さんは、どんな理由があれ、保険診療のみをお勧めします。
医院を変えても、再治療するにしても、対応できるからです。

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