若い矯正歯科医のこれから
2025年1月8日
千葉県市原市八幡宿駅前歯科医院、フローラデンタルクリニックの院長ブログです。
不定期ながら、歯科医療について投稿しております。
皆様のご参考になれば幸いです。
歯科では、矯正の専門性が薄れてきています。
やはり、マウスピース矯正の普及が要因です。
以前ならば、矯正治療となれば、他の歯科治療を学んでこなくとも、矯正専門医としてやっていくことが可能でした。
一般の開業医からの紹介、バイト勤務でもほとんどの矯正治療のフィーをもらうことができる時代もありました。
現状は、マウスピース矯正を一般開業医が行うようになり、矯正専門医の役割が、診査、診断をお願いすることがあっても、抜歯、マウスピース矯正のアタッチメンントの装着、IPRなどは、一般の先生からすれば難しいことではありません。
マウスピース矯正が、更に進化し、普及するならば、矯正専門医に依頼する治療は、外科矯正、インプラントアンカーなど含めた治療や、難症例の矯正治療しかなくなってしまいます。
自分自身は、一般の治療と矯正治療、そしてかみ合わせの専門性を活かし、自由診療を行っています。
これからの矯正医は、もう一般の診療ができるようにならなければいけない時代と捉えています。
以前から、矯正専門医が、一般の診療もできるようにチャレンジしてきた先生は、見かけましたが矯正のバイトがわりに合うことを理由にチャレンジを辞めてきた先生はいました。
そのような先生は、矯正のフリーランスとして治療を行っていますが、残念ながら需要は減ってきています。
矯正専門の開業となると、今後は、難しい状況になると自分自身は思っています。
せっかく、矯正専門性があるのならば、一般開業医で全て学ぶべきと自分は思っています。
週2回の非常勤勤務でも、3年臨床経験、指導を受ければ、開業できるレベルまで可能と考えています。
自分は多くの先生を指導してきましたが、チャレンジできるのは、やはり若い時だと思います。
年齢を重ねれば、家族、生活の考慮、そして、教えてもらうということができなくなります。
若い先生はチャレンジして欲しいと思っております。