保険診療の良いところ、悪いところ

2018年12月3日

千葉県市原市八幡宿駅前の歯科医院、フローラデンタルクリニック院長のブログです。

ブログを通じて、歯科の知識をみなさんに知ってもらおうと始めました。

八幡宿駅はもちろん、浜野駅、五井駅と近隣のみなさんの参考になれたらと思っています。

今日は、保険診療について説明していこうと思います。

まずは、どんな治療でも、メリット、デメリットがあることです。

保険診療の良い点は、なんといっても費用が安いという点です。

被せ物でも3000円から5000円程度、金属の詰め物になれば2000円程度でしょう。

むし歯が多く、複数の歯を治すには、大変ありがたい制度だと思います。

歯医者が苦手で、数年間行ったことがなく、むし歯だらけな方などはまずは、治すには最適です。

また、保険診療をつうじて、通っている歯医者さんは大丈夫なのか?

ずっと通いたいと思える歯科医院なのか? と判断するためにも有効です。

初めから自費診療を受け高額な治療や、やり直しがきかない治療などで失敗しないようにするにはよい判断基準になります。

保険診療の良さだと思います。

しかし、保険診療も悪い点もあります。

国民のすべてが治療を受けられるようにするための制度ですから、材料から方法まで決められています。

前歯の被せ物はレジンというプラスチックで白く見せていますので、変色します。

前から数えて4番目から後ろは金属の被せものになってしまいます。

材料が限られているのです。

金属も多くの金属の種類の合金のため、良い金属とは言えません。

根っこの治療、白い詰める方法、入れ歯の製作など、最先端の治療とはほど遠いものです。

年々医療費は増えているものの、これは人口の変化によるもので最先端の技術が保険適用になり医療費が上がったわけではありません。

保険診療は、もう何十年も変わっていないのです。

本当は自費診療が良いのは当たり前なのですが、

問題なのは、使い方なのです。

セラミックの詰め物はセトモノです。歯ぎしり、食いしばりが強い患者さんに入れればかけます。

インプラントを入れて入れ歯から解放されても、手前の歯は抜ければまた、いれないといけません。

5年後、10年後を、見据えた診断、治療計画、治療が重要なのです。

フローラデンタルクリニックでは、一生涯歯で困らないようにするために治療を行っています。

そのためには、どうしても検査、診断、治療計画の立案、それを説明するカウンセリングは必要なものです。

「すぐに詰める」、「1回でお口の中のクリーニング」など、

サービス型歯科医院のシステムを採用すると根本を治すことができなくなります。

急患患者さんであふれてしまい、急患対応の治療におわれてしまうからです。

ただ、どれが良い、悪いは、ありません。

うまい、はやい、安いの飲食店もあれば、カウンターでゆっくり食事を楽しむレストラン、お寿司屋さんもあります。

ファッションも、ファウストファッションや、高級ブランドもあります。

みなさんが、それぞれ選んでたのしんでいると思います。

歯医者も一緒です。

痛くて仕方がないとき、すぐ診てくれる医院はありがたいと思います。

逆に高額の治療を片手間にされて壊れてしまえば、ガッカリしてしまいます。

サービス型歯科医院、根本を治すことを目指す医院を、みなさんの用途に合わせて選べばよいと思います。

治療も、自費診療、保険診療もどちらだけが良いとはありません。

相談し、自分の希望、治療方法、治療費、も含めて、自分にあった治療計画を立ててもらい治療することが大事だと思います。

 

 

 

 

 

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