本質の歯科治療とは?
2024年1月28日
千葉県市原市八幡宿駅前歯科医院、フローラデンタルクリニックの院長ブログです。
当院も今年で18年目を迎えます。
開業当初、疑問に感じていたことは、対処療法しか保険診療は対応していないことでした。
虫歯があれば、削り代わりのものを詰める。
歯が保存できなければ、抜歯、代わりに入れ歯、奥歯が残っていればブリッジでつなげる。
保険外の診療は、銀歯が嫌だからセラミックで自費診療、奥歯がないからインプラント、対症療法の領域の自費診療といえるものでした。
自分は、永続的に保てる治療を提供したいと思い、かみ合わせの専門医となりました。
本質の治療を提供することは、困難を極めました。
患者さん、個々の治療計画が必要であり、そのためにはカウンセリング、検査が必要であり、患者さんに理解してもらうことがなにより大切なことでした。
取れた詰め物をつけるだけ、気になったところだけ治すことを目的とした患者さんからすれば、当院は望むような医院ではなかったでしょう。
保険診療は、何か治療することにより治療費として請求するもので、カウンセリング、治療計画などに保険点数などないのです。
また、医院の経営を維持するには、平均的には、1人のドクターが患者さんを15分に一人、1時間に4人の治療しなければ、保険診療では維持できないのです。
それでも、自分は、本質の歯科治療を提供したいという思いから、今まで来ました。
今では、当院を必要としてくれる患者さんが、来院され、
患者さんが、家族、親しい方を紹介してくださっています。
必要な治療であれば、自費診療を受け入れてくれます。
感謝しかありません。
本当の医療は、患者さんと信頼関係があり、個々の患者さんに寄り添うものと思います。
この数年間で、集患という言葉も目立ちます。
ホームページ、SNSで、キャッチーなフレーズで宣伝をし、良い口コミを患者さんに投稿してもらい、多くの患者さんを集め、医業収入を上げることが手法となっています。
医院を維持するためには必要なことかもしれませんが、
医療は、患者さんを健康にすること、
大切なことを見失わずに治療していこうと思っています。