機能を考慮した矯正治療
2020年2月27日
千葉県市原市八幡宿駅前の歯科医院、フローラデンタルクリニックの院長ブログです。
先週、機能を考慮した矯正治療を実践されている今村先生のMOSセミナーに参加しました。
従来の矯正は、歯並びを良くするというのが一般的だと思います。
歯並びが良くなれば、顔貌は良くなり、もちろん、歯の並びの凹凸がとれて、結果むし歯にもなりにくくなります。
実はデメリットもあります。
一般におこなわれている矯正治療は歯並びだけ、治すことに焦点をあてているので、
顎関節や、歯並びが悪くなった原因を実は考慮していないのです。
そのため、顎関節症になったり、歯並びがもとに戻ったり、無理に歯を動かして歯が揺れてきたりと問題もあるのです。
また、矯正専門医でなくとも、矯正治療が簡単にできる方法が増えており、安易に矯正治療をする先生も増えています。
自分が矯正治療をおこなうようになった理由は、もう再治療のないようにするため、顎、舌、など全てを考慮した矯正治療を患者さんに提供したいためでした。
そこで行き着いた矯正治療が、生物学を基に、顎、舌などお口の中の機能も考慮した矯正治療でした。
顎関節が不安定なのに歯並びを良くしても、元にもどったり、顎関節症になったりする危険性が増えます。
口呼吸などにより、舌が正常に機能していなければ、やはり元に戻ってしまいます。
機能も考慮した矯正治療が必要なのです。
自分のおこなう矯正治療は、機能も考慮した矯正治療を実践しています。
矯正治療をおこない、その後顎関節を安定させ、本来の歯の形に戻すという流れでおこなっています。
ここまでの治療をして、はじめて理想のお口の中を再現できるのです。
顔貌は良くなり、むし歯、歯周病、顎関節症、無呼吸症候群など、すべて無縁の世界に入ります。
歯医者の卒業ができるのです。
今回のセミナーの参加理由は、理想のお口を子供の時から作るためのものです。
今のお子さんたちは、歯並びの悪い子が7割以上です。
理由は、乳児期からの嚥下、摂食機能の未発達、口呼吸、指しゃぶり、頬杖などの悪習癖など、外環境です。
乳児期、幼児期、小学生、中学生と、それぞれのステージでこれらを改善していけば、おのずと理想のお口に成長してくれます。
大人になって、苦労しなくてすむのです。
これが究極の予防だと考えております。
0歳から3歳まで、管理栄養士による食育により嚥下、舌の機能の獲得
3歳から6歳で、正常の呼吸の獲得 口呼吸から鼻呼吸の改善 舌機能の亢進 歯科衛生士による筋機能訓練
6歳から16歳までに 正常の歯並びを獲得、小児矯正など
16歳から大人 成人矯正による治療 顎関節安定後、歯の形態回復
それぞれの段階で治していけば、一生、お口の中で困ることが無くなるのです。
フローラデンタルクリニックは、本当に治すことに全力を尽くしています。
本当に治したい、きれいになりたい、もう困らないようにしたいなど、
ご相談くだされば、最良の治療を提案したいと考えております。