部分入れ歯の本当の価値
2019年3月22日
千葉県市原市八幡宿駅前の歯科医院、フローラデンタルクリニック院長のブログです。
部分入れ歯のセミナーに参加いたしました。
近年、インプラントが急速に普及しました。奥歯が無くなれば以前なら残念ながら部分入れ歯を選択するしかありませんでした。
やはりお口の中に異物が入るわけですから慣れるまでは時間がかかり、まるで自分の歯みたいなインプラントは魅力を感じるからだと思います。
しかし、どの治療もメリット、デメリットはあるわけです。
インプラントのメリット
・骨に人工歯根を埋めて土台を入れてかぶせるためまるで自分の歯と同じで入れ歯のようなわずらわしさがない
インプラントのデメリット
・骨にネジを埋め込むため、やり直しは困難、インプラントの除去は大学病院になる
・年齢とともに全身疾患(骨粗しょう症、癌などの放射線治療)は考慮しなければならない
・インプラントのメーカーも様々で、インプラント治療を受けた医院から他の医院に変更することは難しくなる
・定期的なメンテナンスが必要
・高額な治療費
やはり、個々に合わせた診断、治療計画が大事になります。
歯のなくなった場所にインプラントを入れて回復したとしても、かみ合わせ、歯並びは変わってはいません。考慮しなければ、インプラントが壊れるか、噛んでいる上、下の歯が壊れてしまいます。また、インプラントを入れなければいけなくなります。このような問題が多くでてきており雑誌などでとりあげられているようです。
インプラントは決して悪いものではありません。しつかり計画を立てれば良いものです。インプラントも部分入れ歯も個々の患者さんに合わせた治療計画が大事なのです。
フローラデンタルクリニックでは長期維持可能な部分入れ歯を作ることが可能になりました。
ここ数年にわたり勉強をしてきました。実は部分入れ歯はインプラントに負けないぐらい価値がります。
しっかりとした設計をすれば長期維持できることは可能です。
日本の入れ歯の問題点
1. 保険の入れ歯では仮の入れ歯程度でしかない
2. 部分入れ歯の知識、技術が不足している。入れ歯はダメなものと歯科医師が決めつけている。
3. 入れ歯をインプラントを入れるまでの簡易的なものととらえている医院が多い
海外の部分入れ歯の事情
1. 治療方法としては最も古く治療方法が確立されている
2. インプラントと入れ歯の良い部分をふまえて設計している
3. 一本歯が無くなっても入れ歯を修理すれば、新しい入れ歯を作らなくても慣れた入れ歯を使うことができる
4. インプラント一本程度の値段で良い入れ歯が作れる
5. 年齢を重ねても心配がないメンテナンスが簡単
これからの日本は高齢の人が増えています。また、全部歯がないより部分的に歯がない方が多いのです。
結果部分入れ歯の需要は高まっています。
写真の入れ歯は20年以上持っていた入れ歯です。セミナーで見せてもらったものです。
決して部分入れ歯は悪いものでもありません。インプラントを検討する前に部分入れ歯を検討してみては?
ご興味をいただけましたらご相談ください