インプラント

審美治療におけるインプラントの必要性

残念ながら奥歯がない患者さんは部分入れ歯となってしまいます。部分入れ歯となると、残っている歯にバネをかけることになります。
バネが見える場合も多く、更に入れ歯を安定させるためには、バネのかかる歯は銀歯などで詰める、被せることも必要となります。

入れ歯の患者さんは、ほとんどが不満を抱えています。
入れ歯の不自由さもあり、審美的にも美しくないのです。

入れ歯を辞めたく、インプラントを希望される患者さんは多くいます。
そのため、多くの歯科医院がインプラント治療を行っていますが、当院にはインプラントが抜ける等の問題を抱えた患者様が多く来院されます。

その主な原因は「噛み合わせ」にあります。
ただ、歯を失った箇所にインプラントを埋入するからなのです。

やはり、噛み合わせを考慮する必要性があるのです。
噛み合わせが悪いと、集中する咬合力が不均一になり、力の方向が不適切になるため、インプラントの安定性が損なわれます。また、咬合調整が困難なため、これらの要因が複合的に作用し、インプラントが抜けやすくなります。インプラント治療を成功させるためには、まず噛み合わせの問題を解決することが重要です。

歯医者が積極的に語らないインプラントのリスクや危険性とは?

  • 1)せっかくインプラントを入れたのに短期間で抜けてしまった
  • 2)インプラント歯周炎(歯周病)になって、抜けてしまった
  • 3)他の部位に負担がかかって次々とインプラントになり長期的に莫大な費用がかかってしまう
  • 4)高価な被せ物を入れたのに割れてしまった
    ※歯科医にとっては短期で割れるリスクがあるので硬くて高価な被せ物を勧める
  • 5)ネジ周りの骨に負担がかかって、骨がもろくなってしまい抜けてしまう
  • 6)インプラントを入れたら顎関節症になってしまった

実は(1)以外は、インプラントの「失敗」とは扱われることはありません。
なぜなら、歯科医師にとってある程度「起こるのは仕方がないよね」というリスクであることが当たり前となっているからです。

現状では、これらのリスクを防ぐ方法も確立されておらず、
そもそもどうして起こるのかを理解している歯科医師自体が少なく、理解して事前に起こらないように「予防する技術」がないため対処できません。

いずれもインプラントのやり直しにつながることなので、身体への負担だけでなく経済的な負担も大きなものになってしまいます。
特に(3)のようにインプラントを入れた部位以外が次々連鎖的に悪くなってしまい、最終的に数百万円のお金を使うことになるというケースも少なくありません。

これらの問題の根本的な原因は「噛み合わせ(咬合)」にあります

噛み合わせによりインプラントと周囲の歯が悪くなってしまう原因には、大きく分けて4つあります。

①インプラントが対合歯(反対側の歯)の負担となる

インプラントは骨にネジを埋め込んでいるため、例えて言うと歯の下にサスペンションがない状態です。
そのため適切な噛み合わせで設計しないと、対となる歯に力がかかりすぎてしまいます。
しかも、数十年間使用している元々弱くなっている歯であるため、寿命が著しく短く抜ける原因となってしまうのです。

負荷がかかるため、10~20万円と費用がかかった高価なかぶせ物でも割れやすくなってしまいます。

(患者Aさんのケース)

インプラント

インプラント治療で悩まれた患者さんです。インプラント治療のトラブルの連続でした。

2013年
左の上下、インプラント上部構造(被せ物)が壊れないように噛み合わせが弱いため、手前の自分の歯に負担がかかり破折
左の上下、インプラントは他院でおこなっているため、メーカー不明
メーカーが違うとインプラントの被せ物のやり直しができません。

インプラント

2014年
「もうインプラントは嫌だ」と患者さんが主張
インプラントはおこなわず、手前の歯と連結(かなり変則的な治療)
この時期からOBIのマウスピースをつけだす

インプラント

2018年
4年ぶりに来院
マウスピースを夜つけなくなり右下インプラントの上部構造脱離
幸いにも再着可能

インプラント

現在に至る
トラブルなく長期維持の段階に入っています。

②対合歯への負担を軽減するため噛み合わせを甘くする

インプラント専門医が行った症例だとしても多いのがこのケースです。
①のように対合歯へ負担がかかることを見越して、噛み合わせを「甘く」してなるべく当たらないようにしているのです。
施術するドクターは「当てている」と言いますが、明らかに適正な噛み合わせではないことがほとんどです。

するとインプラントの部分が適切に噛んでいない分、噛むときに他の歯に負荷がかかります。
そうして、他の歯まで寿命が短くなってしまいます。インプラントを入れたことがきっかけで、連鎖的に歯を失うことが起こってしまうのです。

(患者Aさんのケース)
2010年に初めて当院されました。

インプラント

2010年
他院にて既に左上、左下インプラント治療を受けている
インプラントのメーカー不明
右下が破折
インプラントより自分の歯が噛みやすいため右で多く噛むようになったため

インプラント

2011年
インプラントを当院にて治療

(患者Bさん)
他院にてインプラント治療を数年前にうけています。
インプラント治療をしてくれた先生がいなくなってしまって当院に来院されました。

インプラント

歯並び、噛み合わせの考慮ない
被せ物の白い部分が全てすり減っている(左下)
どこのメーカーを使っているかわからず、被せ物(上部構造)が治せない
噛み合わせが低くなってきているため自分の歯が破折(左下奥)
当院にてこのままメンテナンス、経過を見ています。

インプラント

歯並び、噛み合わせの考慮ないインプラント治療
メーカーが不明で噛み合わせを考慮した被せ物のやり直しができません。
インプラントが埋入されていると、歯を矯正で動かすこともできません。

③不正な噛み合わせが歯周炎(歯周病)の原因にもなる

インプラント歯周炎はインプラントが抜け落ちてしまう大きな要因となります。
歯周炎になった場合には普通、「メンテナンスに来ていなかったからですよ」と患者さんの責任となることがほとんどです。
もしくは、歯科衛生士のメンテナンス技術が未熟なために歯周炎が進行してしまうことまであります。

しかし、歯周炎は「不正な噛み合わせ」が原因であることも非常に多いのです。
噛み合わせが適切でないため、インプラントの部分にも過度に負担がかかって歯肉が腫れてしまい、インプラントを埋めている骨も溶けてしまうのです。

(患者Aさんのケース)
2010年に来院されて翌年のトラブルです。

インプラント

2011年
左側は上下の奥歯があたっていないため、右側しかよく噛めないため、すぐにインプラント脱離、その後再度、インプラント埋入

④バランスが崩れて顎関節症になることも

例えば、上顎の両方の奥歯にインプラントを入れている患者さんの例がありました。
欠損部位を補うことはできているのですが、噛み合わせを適切に設計されていないため全体のバランスが崩れて顎に負担がかかってしまっていました。
インプラントが原因で顎関節症まで引き起こすことになってしまうのです。

(患者Cさん)
20年前に大学病院にて右上、左下インプラント治療をおこないました。
大学でのメンテナンスは通うことが遠く当院で13年前から当院でおこなうようになりました
インプラントの上部構造(被せ物)は金属の為破折はありません。
歯並び、噛み合わせは考慮していないので6年前にマウスピースを作ったのですが、患者さんが必要性を感じずはめることをしませんでした。
そのため、現在、顎関節に負担を生じ、顎がガクガクする、口を5分開けてられない、耳が遠くなったという症状が出てきています。

インプラント

右と左の顎関節の非対称が見られます。(左の顎関節頭が壊れています。)
これ以上顎関節が壊れないようにマウスピースを再度検討されています。

なぜ、噛み合わせが不正な場合が多いのか?

それは歯科医師にとっても「噛み合わせ」というのは、最難関の分野だからです。
勉強しても、勉強しても、答えが見えないように感じる分野なのです。
そのため、「噛み合わせまで正確に、適切に治療するのは無理だ」と信じている歯科医師も少なくありません。

そして、世界中にもほとんど噛み合わせに関して医学的根拠のある確立した理論はほとんどありません。
そのため、インプラントを世界中で学んで、過去に数万本もインプラント治療を行っているプロフェッショナルなインプラントドクターでも、噛み合わせまで習熟することは困難であるという問題があるのです。

当院では上記のリスクを防ぐ治療法を確立することができたため解禁しました

院長の菊地は、歯科先進国である北欧や米国の治療技術を研究・習得すると同時に生物学、細菌学の分野の研究を続けてきました。
その知識と技術を独自に組み合わせ、臨床での経験を積むことで開発したのが「Biological Treatment(商標出願中)」です。

当院の治療はすべて「Biological Treatment」の理論と技術ベースとなっています。
インプラント治療にも生かすことで本ページに記載したようなリスクを防ぎ、健康な状態を維持していただけるという確信に至り、当院におけるインプラント治療の解禁を行いました。

当院のインプラント治療の特徴や費用についてはこちらをご覧ください

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